古本 帯なし 集英社新書 0324B アスベスト禍 国家的不作為のツケ 粟野仁雄 がん 中皮腫 クリックポスト発送等

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Detalles del producto
この苦しみ、この涙から私たちは何を学ぶか!?
平成17年後半、次々に明るみに出たアスベストによる健康被害の実態とこれまでの経緯を報告。
ここまで問題を大きくしたのは行政の怠慢か…!? 救済新法も動き出した今、
改めて問題の本質に迫る。


アスベスト禍 国家的不作為のツケ
クボタが2005年6月、アスベスト(石綿)を扱った多数の従業員ががんや中皮腫などで死亡していた事実を発表して以来、
アスベストは大きな社会問題となった。
本書はこの問題が起きた経緯、本質をコンパクトにまとめている。
兵庫県尼崎市の旧クボタ工場に関しては、周辺住民、出入りの輸送会社元社員、
夫の作業服を洗濯していた主婦なども、その災禍に苦しんでいる。
「キラーダスト」とも呼ばれるアスベストの恐ろしさが存分に伝わってくる。

断熱性、耐火性、防音性などに優れるアスベストは、建材、セメント補強剤、
船や自動車などの部品材料などに幅広く使われてきた。
著者は「現在の日本で、アスベストに触れずに生活している人は皆無だ」と指摘する。

中でも、大気中に飛散して呼吸器に入る可能性がある
吹き付け材として使用されたアスベストは特に危険性が高い。
日本では、1975年に原則として吹き付け材への使用が禁止されたが、
含有率5%以下のものは「ノンアスベスト製品」として使用が許可されていた。
学校、公会堂、市民体育館、病院など、公の施設にもアスベストが巣食っている。

職業病でも公害病でもない

これからビルの解体、廃棄などで曝露する人も増えだろう。
今後、中皮腫患者が急増するのは間違いない。本書はアスベスト疾患が職業病でもなければ、
地域限定の公害病でもないことを強調する。

欧米に比べて、日本のアスベスト対策が大きく遅れた理由にも迫る。
既に70年代から、アスベストの危険性を指摘する声はあった。
だが、産と官の癒着、省庁縦割りの弊害などで総合的な対策は遅れた。
92年には、当時の社会党が中心となって議員立法による
「アスベスト全面廃止法案」を提出したが、業界、官僚、自民党の反対で廃案となった。

著者は、現在のアスベスト騒動は、怠慢、看過、歪曲などの「国家的不作為」によるものと断じる。
この問題でも、経済効率優先主義で国民に犠牲を強いた構造が浮き彫りになり、強い憤りを感じる。


炸裂していた静かな爆弾。アスベスト(石綿)が人体と環境に残した負の遺産は、
今や労災、公害の枠にはおさまらない国民的災害といえる。
潜状期間が長い中皮腫、喫煙習慣の陰で見逃されていた可能性の高い肺がん。
被害者救済新法の制定はされても、これまで流された涙、失われた命は戻らない。
だが実はアスベストの危険性は七〇年代から指摘されていた。
八〇年代には徹底除去するチャンスもあったはず。
この数十年間企業と行政はいったい何をして、何をしてこなかったのか。
本書はその経緯を辿り、大いなる看過と怠慢の問題点を浮き彫りにする。


著者略歴
粟野 仁雄
1956年兵庫県生まれ。ジャーナリスト。大阪大学文学部西洋史学科卒。
ミノルタカメラを経て82年共同通信社入社、2001年退社。
フリーランスとなり、月刊誌、週刊誌などに社会問題を中心に執筆

著者: 粟野仁雄
出版社: 集英社
発売日:2006/1/17

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